GUIDE 02

仲介と買取、どちらを選ぶ?

家や土地を売る方法を調べていると、「仲介」と「買取」という言葉が出てきます。

どちらも不動産を売る方法ですが、仕組みはかなり違います。

先に簡単に言うと、

できるだけ価格を重視したいなら、まず仲介を考えるのが基本です。

一方で、

「早く売りたい」

「いつ売れるか分からない状態を長く続けたくない」

「何度も内覧に対応するのが難しい」

という人は、買取も候補になります。

大切なのは、

仲介と買取のどちらが上か

ではありません。

自分は何を一番大切にしたいのか

で選ぶことです。

仲介と買取の一番大きな違いは「誰に売るか」

まず、仕組みの違いを簡単に説明します。

仲介では、不動産会社にお願いして、家や土地を買ってくれる人を探します。

不動産会社は、

  • 広告を出す
  • 購入希望者を探す
  • 内覧の対応をする
  • 売主と買主の条件を調整する

といったことを行います。

つまり、

仲介は、不動産会社に買主を探してもらう方法

です。

一方、買取では、不動産会社などが直接その物件を買います。

つまり、

買取は、不動産会社などに直接売る方法

です。

この違いによって、価格や売れるまでの時間、内覧の回数などが変わります。

仲介と買取はどう違う?

主な違いを比べると、次のようになります。

比べるところ仲介買取
誰が買う?個人などの購入希望者不動産会社など
価格市場で買主を探すため、価格を重視しやすい仲介より低くなることが多い
売れるまで買主が見つかるまで時間がかかることがある条件が合えば早めに進めやすい
内覧購入希望者の内覧に対応することがある一般の購入希望者への内覧は少ない。不動産会社による現地確認はある
広告インターネットなどに出すことが多い広く広告せず進められる場合がある
売れる時期買主が見つかるまで決めにくい条件が合えば決めやすい

これは一般的な違いです。

物件や地域、不動産会社によって条件は変わります。

「仲介なら必ず高く売れる」

「買取なら必ずすぐ売れる」

という意味ではありません。

仲介はどんな人に向いている?

仲介を考えやすいのは、

できるだけ価格を重視したい人

です。

仲介では、不動産会社が市場で買主を探します。

たとえば、

「急いでいないので、できるだけ納得できる価格で売りたい」

「売れるまで少し時間がかかってもいい」

「内覧にも対応できる」

という人なら、まず仲介を考えるのが自然です。

ただし、売りに出せばすぐ売れるとは限りません。

近くに似た物件が多ければ、なかなか買主が決まらないこともあります。

最初に決めた価格では反応が少なく、途中で価格を下げることもあります。

買主から、

「もう少し安くなりませんか?」

と相談されることもあります。

そのため仲介では、

いくらで売り出すか

だけでなく、

どのくらいの期間をかけて売るのか

も考える必要があります。

買取はどんな人に向いている?

買取は、

早く売りたい人や、売れる時期を早めに決めたい人

に向いています。

たとえば、

  • 住み替えの日が決まっている
  • 相続した家を長く持っていたくない
  • 何度も内覧に対応するのが難しい
  • 長い間、売却活動を続けたくない
  • 広く広告に出したくない

といった場合です。

仲介では、売りに出してから買主が見つかるまで待つ必要があります。

買取では、不動産会社などが直接買うため、価格や条件に納得できれば、その後の日程を決めやすくなります。

これは買取の大きな特徴です。

買取なら内覧はないの?

仲介では、購入を考えている人に家を見てもらうことがあります。

一組だけではなく、何組もの内覧に対応することもあります。

買取では、一般の購入希望者を何組も案内することは通常ありません。

ただし、

不動産会社が買い取る前に、家や土地の状態を確認することはあります。

そのため、

「買取なら誰も家を見に来ない」

という意味ではありません。

一般の購入希望者への内覧対応が少なくなる、と考えるのが分かりやすいでしょう。

なぜ買取は仲介より安くなることが多いの?

「早く売れるなら、買取のほうがいいのでは?」

と思う人もいるでしょう。

そこで気になるのが価格です。

一般的には、買取のほうが仲介より安い金額になることが多いです。

その理由は、不動産会社が買ったあとに、もう一度売ることがあるからです。

中古住宅では、不動産会社が家を買い取り、

  • リフォーム
  • 修理
  • 清掃

などをしてから、別の人へ売ることがあります。

これを「買取再販」と呼びます。

不動産会社には、

  • 家を買うためのお金
  • リフォーム代
  • 修理代
  • 売るための費用
  • 売れるまで持っておく費用

などがかかります。

さらに、買ったあとに思った金額で売れないこともあります。

そのため、こうした費用も考えて買取価格を決めます。

つまり買取は、

仲介より価格が低くなることがあります。

その代わり、

買主を長く探す必要がなく、売れる時期を早めに決めやすい方法

です。

「買取価格は仲介の70〜80%」って本当?

インターネットでは、

「買取なら仲介で売る価格の70%くらい」

「だいたい80%くらい」

と書かれていることがあります。

しかし、すべての物件がこの割合になるわけではありません。

買取価格は、

  • 場所
  • 築年数
  • 建物の状態
  • リフォームにかかるお金
  • その地域で売りやすいか
  • 不動産会社がどのように売り直す予定か

などによって変わります。

そのため、

「70%だから安すぎる」

「80%だから適正」

と、割合だけで決めるのは難しいです。

まず確認したいのは、

普通に市場で売った場合、いくらくらいになりそうか

です。

そのあとで買取価格と比べます。

たとえば、市場で2,700万円くらいが考えられる家に2,500万円の買取価格が付く場合と、市場で3,500万円くらいが考えられる家に2,500万円の買取価格が付く場合では、意味がまったく違います。

先に市場価格の目安を知っておくと、買取価格を比べやすくなります。

「買取保証」という方法もある

仲介と買取の間のような方法として、「買取保証」を用意している不動産会社もあります。

たとえば、

まずは仲介で売りに出します。

決められた期間までに売れなかった場合は、あらかじめ決めた条件などで不動産会社が買い取ります。

という仕組みです。

「できれば仲介で売りたい」

「でも○月までには売りたい」

という人には合うことがあります。

ただし、条件は会社によって違います。

利用する場合は、

  • 何か月間、仲介で売るのか
  • いくらで買い取るのか
  • どんな物件が対象なのか
  • どのような条件で買取になるのか

を確認してください。

仲介と買取を選ぶ前に、まず価格を確認する

仲介と買取を比べるときは、

先に自分の家がいくらくらいになりそうか確認する

ことをおすすめします。

たとえば、買取で2,500万円と言われたとします。

でも、市場で売った場合にいくらくらいなのか分からなければ、

「2,500万円は安いのか?」

「これなら買取でもいいのか?」

を決めにくいですよね。

市場で売った場合の目安が分かれば、

「この差なら早く売れるほうがいい」

「これだけ差があるなら、少し時間をかけて仲介で売りたい」

と考えやすくなります。

リアルに不動産では、取引事例や公的データなどを見ながら、おおよその価格を確認できます。

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迷ったら、この5つを考える

仲介と買取で迷ったら、次の5つを考えてみてください。

1.価格

できるだけ高く売りたいですか?

2.時間

いつまでに売りたいですか?

3.売れる時期

買主が見つかるまで待てますか?

それとも、早めに売る日を決めたいですか?

4.手間

内覧などにどのくらい対応できますか?

5.プライバシー

インターネットなどに物件を出すことが気になりますか?

すべてを同時に一番よくするのは難しいことがあります。

高く売ろうとすれば、時間がかかることがあります。

早く売ろうとすれば、価格が下がることもあります。

ですから、

自分が一番大切にしたいことは何か

を決めてから選ぶと分かりやすくなります。

結局、仲介と買取はどっちがいい?

できるだけ価格を重視したい。

売れるまで少し時間がかかってもいい。

このような人は、まず仲介を考えてみてください。

反対に、

早く売りたい。

売れる時期を早めに決めたい。

何度も内覧に対応したくない。

という人は、買取も比べてみる価値があります。

どちらが正解かは、人によって違います。

大切なのは、

自分が何を一番大切にしたいか

です。

次に知っておきたいこと

そもそも査定額をどう見ればいいのか分からない場合は、「査定価格と実際の売却価格は何が違う?」を読んでみてください。

査定価格、売出価格、実際に売れた価格の違いを説明しています。

これから売却の準備を始める場合は、「家を売るとき、最初に確認しておきたいこと」も参考になります。

まだ仲介か買取かを決めていなくても、査定はできます。

まず、自分の家がいくらくらいになりそうか確認してから考えてみてください。

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